飛行機を使って無重力環境を機内に作り出す方法ですが、機内と言えども地球上ですので、方法は一つしかありません。「自由落下」です。遊園地ではフローフォールなるものがあり、皆さんもおなじみだと思います。あの方法を飛行機にも適用するのです。つまり、上空でエンジン出力をきわめて微弱にし、自由落下をさせて無重力状態を得ます。もちろん、そのままだと墜落するので、20秒ほどの自由落下(放物線運動)をした後は、再び機首を持ち上げて体制を立て直します。
詳しくはNOVEPACEのホームページをご覧ください。
http://www.novespace.fr/en,home,download.html
45度くらいで下に向かっていくので、コクピットで見学していると、まっさかさまに落ちている印象を受けます。
使う機材はA300というジェット機なのですが、商用機でよくこんな操縦ができるなぁと感心します。飛行機は簡単に墜落しないんだな、ということがよくわかります。
フライトの日は、朝が早いので、左上には月が見えます。
フライトをする人は、こんなフライトスーツを借りて着用します。
で、いよいよzero-Gの世界へ。余裕のオッチャンはヨーロッパ宇宙機関の人で、、毎回の無重力実験に参加しています。通称「世界で一番無重力を体験している男」でスーツの名札は常に上下逆に取り付けています。無重力での写真のような体制の時に、名札が見えるように。
無重力は放物線飛行によってえられますが、45度くらいに傾いた機体を立て直さねばいけません。その時は、エンジン出力による加速度の増加によって、地球の2倍の重力がかかります。腕立て伏せも腹筋もできません。
1G-2G-0G-2G-1G-0G--.....と31回も繰り返されるので、事前に酔い止めの注射を打ってもらいます。もちろん、注射をしても酔う人も。
慣れた人なら、実験の合間に、こんな風に遊べたりします。
この動画の人は無重力実験を実施している会社の人なので、慣れている。
さて、今日のフライトが最後だ。 Escape from Gravity !!
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